ECHOESサマースクール2024 参加者の声

ECHOESサマースクール2024に参加して

浦久保陸人 (愛媛大学大学院農学研究科生物環境学専攻 M2)

 私はECHOESサマースクール2024に参加しました。今回は広島県にある大久野島(通称うさぎ島)で行われ、たくさんのうさぎに囲まれ、癒しをもらいながらの開催になりました。このサマースクールは、分野横断型の若手研究者の勉強会であり、気象や海洋のさまざまな分野から多くの参加者が集まりました。

 私は海洋生物や化学の分野を中心に研究を行っているため、海洋物理や気象に関する知識はほとんどありませんでした。しかし、参加者の皆は優しく丁寧に質問に答えてくださり、このサマースクールは、異なる分野について学ぶ良い機会となりました。

 今回、私はポスター発表を行い、気象分野の研究者たちに海洋について知ってもらうことができました。(写真1)また、同じ海洋分野で研究している方々とは意見交換を行い、非常に有意義な討論をすることができました。

 グループワークでは、班員と協力してERA5とBGC-Argoのデータを解析し、それぞれの専門分野を生かして考察を行いました。(写真2)その結果を各班クイズ形式で発表し、参加者全員で各々の知識を生かしつつ回答を楽しむことができました。このグループワークは、お互いにコミュニケーションを取りながら、自身の得意な分野を生かしつつも新たに学べることが多く、全員にとって有意義だったと感じています。

 他にも、夜には皆で花火をしたり、島の散策をしたり、うさぎとじゃれあったりなど楽しいこともたくさんありました。(写真3)

 このサマースクールの魅力は、多くの人と顔見知りになりながら、自分の専門外のことを気軽に学べる点と、自分の専門分野を多くの人に知ってもらえることだと感じました。分野横断型研究を進める上で、これらの要素が非常に重要であることを実感しました。気象や海洋物理の参加者が多い中で、もっと生物や化学を専門とする参加者が増えれば、より良い勉強会になるのではないかと思います。

 この体験談を読んで、参加を迷っている生物や化学分野の学生には、ぜひとも参加してほしいと思います。

 写真 1 ポスター発表

写真2 グループワーク

写真 3 花火