ECHOESサマースクール2024開催報告

概要

2024年9月23日から25日まで、「ハビタブル日本」の学生・若手研究者の交流および意見交換を目的とした「ECHOESサマースクール2024」が広島県竹原市・大久野島で開催されました。本領域初のサマースクールには、学部学生14名、修士課程学生23名、博士課程5名、若手研究者10名、さらに2名の招待講演者を含む計52名が参加しました。

 招待講演では、JAMSTECの野中正見先生が「気候系のHotspot projects」について、広島大学の岩本洋子先生が「大気中の微粒子を介した大気海洋間の物質循環」について講演し、それぞれの分野の基礎知識から最新の研究成果まで幅広く解説されました。質疑応答では参加者から多くの質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。

 学生や若手研究者による口頭発表では、発表者同士や参加者との間での質疑応答や意見交換が進み、非常に有意義な交流の場となりました。また、ポスターセッションでは各自の研究を紹介し合い、さらにナイトセッションを通じて異分野の参加者同士が交流を深めました。

 さらに、サマースクール初の試みとして、気象・海洋・生物地球化学データの解析をテーマにしたグループワークが行われ、少人数の班に分かれて協力しながらデータ解析を進めました。結果に基づくディスカッションやパネル討論は、分野を超えた共同研究の良い練習機会となりました。

 このサマースクールを通じて、学生・若手研究者が主体となり、活発な議論や意見交換が行われたことで、今後の研究活動への大きな刺激となる有意義な交流が図られました。

参加者の声

浦久保陸人 (愛媛大学大学院農学研究科生物環境学専攻 M2)

三浦 樹 (北海道大学環境科学院博士課程1年)

滝川 真央 (三重大学 大学院 生物資源学研究科 博士前期課程1年)

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