A03-K111 海洋モデリングの新展開: 外洋と沿岸をつなぐデータ駆動型ネスティングモデルの開発

A03-K111班

研究代表者

青木 邦弘気象研究所

数値力学モデルに代わる次世代の予測研究の柱として、高速演算が可能な深層学習に基づくデータ駆動型モデルの開発が急速に進んでいるが、外洋と一続きの沿岸海洋環境を十分な解像度で表現可能なデータ駆動型モデルは未だない。本研究では、日本周辺海域の現実的な場を有する長期再解析データと、それを利用した超高解像度の領域力学モデルを用いて、外洋から沿岸を網羅した学習用データセットを作成し、沿岸海洋の物理法則に従った、外洋と沿岸をつなぐデータ駆動型海洋予測モデルを構築する。これを踏まえて、次の研究を展開する。

  • 同モデルの予測特性を把握すると共に、沿岸顕著現象の予測可能性問題に迫る。
  • 沿岸顕著現象の確率予測手法および前兆現象同定手法の確立を狙う。
  • 沿岸顕著現象の持続性や状態遷移過程の制御機構の解明を目指す。