A02-K107 亜熱帯北太平洋における微量金属供給プロセスの定量的理解

A02-K107班

研究代表者

高野 祥太朗京都大学

研究協力者

橋濱 史典東京海洋大学、A02-4分担
長井 健容東京海洋大学、A02-4分担
岩本 洋子広島大学、A02-5代表

海水中の微量金属は、植物プランクトンの必須栄養素もしくは毒物として、海洋における一次生産や窒素固定に影響を与える。本研究では、西部北太平洋における微量金属の濃度・安定同位体比分布を観測し、これらを物理学的観測と組み合わせて、海洋表層への微量金属の供給フラックスを推定する。それらのフラックスを生物学的指標と比較することで、微量金属の供給による生物応答を定量的に解明する。

  1. 西部北太平洋の大気エアロゾルの分析によって、海洋へ供給される微量金属の起源を推定する。
  2. 西部北太平洋の表層海洋における微量金属濃度・同位体比分布を解明し、微量金属の供給フラックスを推定する。
  3. 微量金属のフラックスをクロロフィル濃度や粒状炭素濃度などの生物学的指標と比較し、微量金属が一次生産に与える影響が明らかにする。