A02-5 波浪にともなう大気中微粒子の動態と大気海洋間物質交換過程の精緻評価
A02-5 微粒子班
研究代表者
| 岩本 洋子 | 広島大学 |
研究分担者
| 志村 智也 | 京都大学 |
| 伊藤 純至 | 東北大学 |
| 松井 仁志 | 名古屋大学 |
| 近藤 文義 | 海上保安大学校 |
| 竹谷 文一 | 海洋研究開発機構 |
| 相木 秀則 | 名古屋大学 |
| 大林 由美子 | 愛媛大学 |
| 小林 拓 | 山梨大学 |
ポスドク研究員
| Yin Nyein MYAT | 名古屋大学 |
研究協力者
| 松木 篤 | 金沢大学 |
| 馬場 康之 | 京都大学 |
| 長島 佳菜 | 海洋研究開発機構 |
| 濵﨑 恒二 | 東京大学 |
| 本田 明治 | 新潟大学、A01-2代表 |
| 遠山 勝也 | 気象研究所、A02-5代表 |
大気海洋境界における物理・化学・生物過程は、海洋表面でのCO2吸収や雲形成を介して地球の気候に影響する。大気海洋間の物質循環を左右する様々な物理量の交換(フラックス)は、主に海上風速と海面水温ひいては波浪に深く関係する。
本計画研究では、観測とモデルの両方において従来の鉛直解像度では動態把握が不十分であった有光層から自由対流圏までの領域を対象とし、
- 波浪によって生じる大気海洋間の気体・粒子のフラックス計測装置の開発
- 波飛沫(なみしぶき)粒子をターゲットにした遠隔地における大気海洋連続観測
- 数値モデルによる波浪に関わるプロセス、粒子生成・沈着プロセスの検証
を軸に、大気海洋間の物質やエネルギーのフラックスに寄与する微粒子の動態を把握する新たな手法を確立する。
人為的な影響が小さい遠隔地に新たに拠点を立ち上げ、船舶観測ではカバーできない長期データを取得する。また、物理過程のみでは説明できない微粒子の粒径分布・成分やフラックスを、生物・化学との融合により解明し、数値モデルによって検証する。
