A01-K106 魚類成長-回遊モデルを用いた2010年代における魚類の体重減少原因の解明

A01-K106班

研究代表者

伊藤 進一東京大学

研究協力者

榎本 剛京都大学、A02-6代表
林田 博士海洋研究開発機構、A02-6分担
碓氷 典久気象研究所、A03-7代表
大石 俊理化学研究所、A03-7分担
小松 幸生東京大学、A03-7分担
林 珍東北大学
余 泽庶東京大学

2010年代に日本周辺海域で多くの魚種の体重が減少していることが示されている。この現象に対し、「地球温暖化に伴う餌料生産の減少が、餌をめぐる魚種間での競争を激化させ、2010年代における魚類の体重減少を引き起こしている」という仮説を提案し、本研究でその仮説検証を実施する。具体的には、A02-6同化班による海洋生態系同化の出力環境のもとで、魚類の成長-回遊-個体群動態モデルを駆動することで、餌をめぐる種内および種間競争(密度効果)がどの海域でどの程度生じているのかを明示する。

Lin Z., S. Ito, 2024, Fish weight reduction in response to intra- and interspecies competition under climate change. Fish and Fisheries, 25, 455-470. https://doi.org/10.1111/faf.12818より