A01-K105 宇宙線ミューオンによる高層大気圧のリモートセンシング

A01-K105班

研究代表者

和田 有希大阪大学

研究協力者

林 修吾気象研究所
佐藤 陽祐大阪大学
北原 大地慶應義塾大学
牛尾 知雄大阪大学

高層の大気圧は大気の不安定度を決める物理量であり、豪雨や突風、落雷、線状降水帯、豪雪などをもたらす積乱雲の予測に重要である。しかし高層気象の観測は主にラジオゾンデによって行われており、定常的な高頻度・高密度な観測が難しく、短時間・局所的な変動は捉えられない。そこで本公募研究では二次宇宙線であるミューオンが大気中で減衰する効果を利用し、高層大気圧を地上からリモートセンシングする技術を実証する。ラジオゾンデ観測点でのミューオン観測に加え、船舶による洋上観測も実施することで、ミューオンによる高層大気圧センシングの有効性・精度を検証する。さらに当該研究領域や気象モデルの研究者とも連携しながら、本研究で取得可能となる高密度・高頻度な大気圧プロファイルによって豪雨や豪雪のメカニズム解明に貢献する。