A01-2 急速に温暖化する日本近海の海洋前線と豪雨・豪雪

A01-2 豪雨豪雪班

研究代表者

本田 明治新潟大学

研究分担者

高橋 直也新潟大学
平田 英隆立正大学
西川 はつみ海洋研究開発機構
川瀬 宏明気象研究所
柳瀬 亘気象研究所
山田 広幸琉球大学
飯塚 聡防災科学技術研究所
柏野 祐二水産大学校
立花 義裕三重大学

ポスドク研究員

研究協力者

杉本 周作東北大学、A01-1代表
近藤 文義海上保安大学校、A02-5分担
伊藤 耕介京都大学、A02-6分担
野坂 真也気象研究所
加藤 輝之気象研究所
大東 忠保防災科学技術研究所

今、日本を取り囲む大気と海に大きな異変が起こり、日本の豊かな生存基盤が脅かされつつある。近年の豪雨の発現は日本全国に及び、冬季は史上最強寒波や豪雪にも見舞われている。日本近海では海の温暖化が急速に進み、暖流と寒流の出会う豊かな漁場である「海洋前線帯」の北上や強化が起き、海洋熱波も頻発している。本計画研究では、海洋前線域の変調が近年の極端気象の発現過程に及ぼす影響を明らかにするために以下の研究を進め、「海洋前線の位置と強さが豪雨・豪雪を決める」という新たなパラダイムを提案する。

  1. 船舶を用いた戦略的集中観測により、日本を囲む海洋前線帯の高密度大気海洋3次元構造と水や熱の流れの詳細を記述する。
  2. 海洋前線が近年の豪雨・豪雪の発現過程に及ぼす影響を解析的・数値的に解明することで予測精度の向上に貢献する。
  3. 温暖化が進行した世界で海洋前線は豪雨・豪雪をどう変えていくのか、観測的・数値的アプローチを併用し、その将来変化を定量的に評価する。