ECHOESサマースクール2025 参加者の声①

東京海洋大学 M1(参加当時) 田村聖花

私は学部4年次からECHOESに参加しており、今年が二度目のサマースクール参加になりました。昨年は研究を始めたばかりということもあり先輩方から学ぶことが多く、新鮮な気持ちで楽しむことができた一方で、今年のサマースクールでは、これまでの研究経験を活かして活発に議論へ加わることができ、より有意義な時間を過ごすことができました。

私の専門は、海で観測・海水サンプリングを行い化学分析し、得られたデータをもとに海洋物質循環を紐解く化学海洋学です。しかし、サマースクールの参加者には気象学や海洋物理学を専門とする学生が多く、この3日間は異分野の中に飛び込むような感覚でした。普段は自分の分野外の研究に触れる機会がなかなかなく、例えば「モデル化に役立つように生物地球化学データを蓄積している」とはいっても、そのデータが実際どのように使用されるか想像できずにいました。ですが、私や堀井さんのように海洋観測を行う人の他に、大気観測を行う人、海洋データの同化を行う人、大気モデルを扱う人が集まり、それぞれが研究していることを教え合うことで、データの活用法について具体的に知ることができました。

グループワークでは自分たちの研究が社会課題を解決するために何をすべきかについて議論しました。また、アウトリーチ活動に興味のある学生が多く、どのような人々を対象にどのようなアプローチを行うべきかという発展した議論も行うことができました。このようにサマースクールでは他分野の知識がなくても、互いに教え合うことで高度な議論が可能となり、研究を始めて間もない学部生から研究者まで、皆が有意義な時間を過ごすことができました。

参加者のほとんどは初対面でしたが、その中で私は物理海洋学の研究者を目指す他大学の学生と出会い、特に親しくなることができました。食事、温泉、自由時間などの時間には、彼女と現在や将来のことについてとても深く語り合うことができました。私自身も化学海洋学の研究者を志しているため、同じく研究者を志す仲間ができてとても心強く、嬉しかったです。これから互いに切磋琢磨していきたいです。

最後に、今回のサマースクールの企画・運営に携わってくださった皆様をはじめ、ECHOES世話人の方々、ご講演いただいた先生方、共に参加した学生の皆様に心より感謝申し上げます。この貴重な経験や繋がりを大切にし、今後の研究人生に活かしていきたいと思います。